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至極プライベートな音楽+α日記
by suoni_belli
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東京都在住
趣味:音楽を聴くこと、旅行
信条:芸術は生で体験すべし

至極プライヴェートな内容です。時間を置いてしまいましたが、書いておきたいことがあるので、再開しました。 ピリリとした緊張感を持たせるために、ブログというメディアを選択してます。音楽系の話題をメインに、徒然なるままに・・・書いてみようと思います。
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クレーメルに圧倒される2夜
【今日のコンサート】

サントリーホールスペシャルステージ
ギドン・クレーメル

2013年10月31日(水)
シューマン: チェロ協奏曲 イ短調 op.129 (R.ケーリングによるヴァイオリン、弦楽合奏とティンパニ編曲版)
モーツァルト: ピアノ協奏曲 イ長調 K488
ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
ピアノ:カティア・ブニアティシヴィリ

2013年11月5日(月)
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
グバイドゥーリナ: リジョイス(喜び)!-ヴァイオリンとチェロのための
イザイ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番 ト長調 op.27-5
バルトーク: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz117

2週間にわたってギドン・クレーメルのコンサートに行ってきました。

1回目は彼の組織するクレメラータ・パルティカとの共演。

客席の埋まりは7割くらい。サントリーホールではむしろ珍しい景色だ。

実は忙しかったり、体調が悪かったりでずっとこのブログを書けなかったので記憶がおぼろげになっている。だから最初のシューマンのチェロ協奏曲がどうだったのかまったく記憶がない・・・ 

モーツァルトは美人な女流ピアニストさんが登場。私の席はステージのほぼ真左にあたる場所で、ピアニストの背中が正面に見える席だったんだけど、彼女が背中がざっくりと開いたドレスを着ていたのと、腰から下が手前のコンサートマスターがいて見えなかった関係で、ほぼ全裸で演奏をしているように見えた。ちょっとドキドキした。そんな場所だったせいもあって、音がきれいに聴こえなかったので、どういう演奏だったかは正直よくわからない。この曲も知らない曲だったし。ただ、オケととても息の合った演奏だったことは間違いない。

客席が7割の入りだったにもかかわらず、拍手はそれを感じさせないほど大きく、なんというか手をバチンバチン鳴らしているような感じだった。

最後はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。カデンツァがシュニトケにるもので、超難易度の高そうなカデンツァだった。

第2回目は1曲チェロとのデュオを除いてすべて無伴奏ヴァイオリン曲。これがまたすさまじかった。無伴奏なんてむき出しの生々しいヴァイオリンのみの曲だから、うまいもへたもすべてわかってしまう。しかし完璧にコントロールされた演奏だ。クレーメル65歳、なんという鬼才だろうか。

使用しているヴァイオリンは17世紀のニコロ・アマティによるもの。時々悲鳴のような音を奏でる。しかし、クレーメル3台目のヴァイオリンだそうだから、おそらく彼の要望に応えてくれる数少ないヴァイオリンなんだろう。

チェロとのデュオでやったグバイドゥーリナはロシアの現代作曲家。なんどかコンサートで聴いたことがあるけど、超絶難解な曲でいつも理解できなかったんだけど、今回は割と楽しめたかな。なんかインプロみたいな曲だった。もうクレーメルみたいになんでも弾きこなせると、行けるところまで行ってみたい、ヴァイオリンの可能性をどこまでも追及したい、って思ってしまうんだろうな。

ちなみに今日は第1回目よりは客席は埋まっていた。でも9割くらいかな。私の隣の女性はヴァイオリンケースを持って座席にすわっていた。それ以外にも、ヴァイオリンケースをもっている人多数・・・玄人も聴いちゃうクレーメルなのね・・・

コンサート全体を聴いて思ったのは、この人はものすごい超絶技巧を超簡単にやってのけてしまうすさまじい人、ということだ。もとい、この人の生演奏を何度も聴いたというのが、ずっと後になってきっと人に自慢できる良い思い出になるに違いない。
by suoni_belli | 2012-11-05 00:09 | コンサート&イベント
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